不当判決です!

 本日13時半から、大阪地裁202大法廷で判決言い渡しがありました。

「原告の請求は棄却する、訴訟費用は原告の負担とする…」

これだけ、たった2秒で終了です。

法廷内では「不当判決だ!」「ちゃんと裁判をしろ!」「差別がある現状を見ないのか!」怒号につつまれます。

 裁判終了後、支援者集会です。

 まず村上さんが「1年間、一緒に闘ってくれてありがとうございます。控訴します」と述べました。

 代理人弁護士からも「本当に残念です。」との声

 それと同時に、異様な裁判だった、別途、編集者を訴えた裁判の併合もしない、証拠調べも一切行わない、以上な訴訟指揮でしたとも…
 判決文を読んだ弁護士の感想は「とにかく、この裁判官はやる気がないな」とのこと。

 ラインやりとりで「(校正は)終了ですか」「はい」これで同意しているという、宝島社側の主張をそのまなうのみにした判決です。実際は校正終了後、原稿を確認した上で出版されなければならないのに「完成原稿」も見せられずに出版されていること、また校正の時間も半日と非常に短かったことなどが、全く考慮されていません。
 編集者からの「脅迫」は認められず、15ぺージしか本文を書いていないにもかかわらず、筆頭著者として本の表紙に名前を載せられた村上さんの著作者人格権も認められませんでした。宝島社側が出してきた女性ライターの存在?については一切記述がありません。
 控訴審では裁判官も変わるので、もう一度分かりすくこちら側の論点を組みなおすことになります。
 また裁判所に対し、裁判官の訴訟指揮があまりにも酷いという、苦情申し立てを提出することも提起され、前回の裁判を傍聴した人の賛同も呼びかけられました。

 控訴審をたたかう、支援するための運動をどうするか、様々な意見が出されました。ネットや紙のものも含め、署名運動を展開する、パンフやチラシの作成、経緯やポイントを説明する講座集会のようなものを企画するなど…
 支援の事務局体制も強化して、頑張っていかなければなりません。

 カンパ等も含め、これからもよろしくお願いします。

宝島社『大阪ミナミの貧困女子』差別出版裁判

絶版と謝罪を求める