控訴審も不当判決!最高裁へ!

 本日の控訴審判決、15時から判決言い渡しがありました。
 控訴は棄却、裁判費用は原告持ちという、不当判決でした!

 202法廷、91名の傍聴席がほぼ埋まり、中に入れない人も出ました。

 前回の尋問で、宝島社側の不誠実さ、いいかげんさが明らかになりましたが、最後の「これで終わりです」というラインの返答が、出版の合意であるという見方は変わりませんでした。
 また、1000万円の「損害賠償請求」による脅迫は、脅迫と認められず、このの重大さをわからせるための方便であるとされました。
 名誉棄損についても、「一般の読者を想定」して、認められませんでした。(この裁判でいっしょ「おかしい!」と声を上げている人も「一般の読者」ですが…)帯の「体を売って云々」も、原告のことを指しているわけではないと、名誉棄損になりませんでした(原告の怒りは、そこではなく、夜職全般に対する”偏見”を助長させる表現について怒っているのですが…)

閉廷し、裁判官が退席した後、法廷は怒号につつまれました。「不当判決だ!」
原告、村上さんからさっそく、最高裁に上告する旨の宣言がなされ、みんなでシュプレヒコールを上げました。

終了後、弁護士会館で報告集会です。これにも多くの支援者が参加され、部屋の中は人であふれかえりました。



 村上さんから、これまでの支援について、はじめは宝島社を訴えることはやめておけというようなことを言われるような状況から、ここまで支援の輪が広がったことも含めて感謝の言葉や、最高裁に上告する決意が表明されました。
 代理人弁護士から、判決内容についての簡単なレクチャー、最高裁への上告スケジュール、最高裁は事実審の場ではなく、法律審になるため、憲法違反や法律解釈の問題に絞って上告文を作らなければならないことなどの説明がありました。また、前回の尋問で私たちの側が勝っているということも確認されました。
 会場の支援者からは、これからも一緒に闘っていくこと、これまでの裁判の記録を作って公表すること、また別件のハラスメント裁判についての案内もありました。

最後に最高裁での勝利に向け、シュプレヒコールをして集会を終えました。

宝島社『大阪ミナミの貧困女子』差別出版裁判

絶版と謝罪を求める