第二回口頭弁論が行われました。

宝島社『大阪ミナミの貧困女子』差別出版裁判-絶版と謝罪を求める-第二回口頭弁論が、16日10時半から、大阪地裁807号法廷で行われました。コロナの影響で傍聴は18名に制限されましたが、初参加者および女性を優先して傍聴に入ってもらい、また法廷の外にも20名近くの支援者が待機していました。


 今回も被告、宝島社は代理人も出席せず、原告・弁護団と裁判官とのやりとりで粛々と進められました。ただ被告側は「電話会議」(そういうことができるソフトがあるそうです)で書類のやり取り等行っており、また昨今は電話会議で簡潔に済ませる⁉ことを裁判所も進めてくるご時世なので(そこのところをこちらから「裁判公開原則」も盾に裁判所で直接審理を行うように要求している)、被告側が”出席していない”ことは裁判そのものに有利にも不利にも働かないそうです。


 審理終了後、弁護士会館で支援集会が行われ、30名以上の方が参加しました。弁護士さんから今日の裁判の進行や問題点などの説明を受け、参加者からも様々な意見や感想が出されました。


 本の内容の”差別性”…女性差別、セックスワーカーに対する差別、外国人差別、LGBTに対する差別…は、少し読んだだけでは分かりにくいが、何回も読み返してみれば見えてくるということ、差別された当事者(「キュア相談所」に関わった人も含む)が直接声をあげることは難しいけれど、そういった人たちを引き寄せられるように、私たちが変わっていく必要があるという意見などです。なかなかしんどい裁判になります。


 村上さんを断固支援しますという決意表明や、ノンフィクションライターの方から、出版業界は弱きを助け、強きをくじくもの、今回はその逆で許せないものだという意見もいただきました。


 本日の傍聴および支援集会に参加された皆さま、その他本裁判に心を寄せてくださる皆さま、ありがとうございます。次回の口頭弁論は、4月27日(水)14:00~ 同法廷です。


※これまで「第○回公判」と書いたり、案内したりしてきましたが、刑事訴訟で「公判」と呼ぶものは、民事訴訟では「口頭弁論」となるそうです。裁判や法律用語は難しくて慣れないこともあると思いますので、誤り等があればご指摘いただければ幸いです。

宝島社『大阪ミナミの貧困女子』差別出版裁判

絶版と謝罪を求める