第二訴訟も大法廷で行われました!

 本日の第二訴訟、裁判所からの連絡調整不足で、大法廷で実施されることを直前まで知りませんでした。
 202号法廷です…急遽移動して、事なきを得ました。

 11時から始まった法廷には、被告側は代理人も含め誰も来ていません。書類確認後、裁判長から「出版の同意があったかどうかが争点だと思うが、主張、立証をどのように考えているか」という質問がありました。こちら側からは、もう少し詳しく主張していく、関係者2人の審尋を求める。また、リライトをしたとされる人物についても審尋したい旨述べました。
 こちらから提出する申請書、陳述書、準備書面の提出期限を決めた後、次の期日は来年1月30日(月)15:30~ 大法廷で行われることになりました。

 終了後、弁護士会館での支援者集会では、これまでの経緯について代理人弁護士から解説がありました。相手から送られてきた書面について反論したところ、再反論の書面が提出されたそうです。とにかく相手側は、書面のやり取りを早く済ませて、早く裁判を終わらせたいようです。

 反論の内容としては、編集者個人がやったっことではなく、宝島社がやったことである。宝島社は本裁判で”勝訴”していますから、それを根拠に認めない「1000万円の請求が新聞社に来る」発言も脅迫ではなく、お金の見積もりをしただけだという主張をしているようです。
 続いて、脅迫やハラスメントがあったと被害者が訴えれば認められるのではなく、裁判ではあくまでも裁判官が判断することであり、それは「世間一般」がどう判断するかというブラックボックスである。加えてその判断基準は得てして被害への「耐性」が強い人が基準になっているため、ハラスメントへの理解のない人前提の材料を集めて主張していかなければいけないという話がありました。

 ラインのやり取りでの「はい」による同意についての認識の違いがなぜ起こったかについて、原稿を直す箇所、内容について、「修正は終わりですね」「はい」が、出版全体の合意とされたということです。しかも修正については反映されていません。最終稿も見せられずに、出版が強行されたわけです。
 また「同意の有無」が争点とされていますが、内容の酷さや差別性についても問うていかなければなりません。また同意がないがしろにされたのは、夜職のライターを軽く見ている、差別していることの現れであり、意図的・計画的に行われたものだということです。

 連絡体制に不備がありましたが、大法廷が取れたことは前進でもあります。こちらの裁判にも引き続き多くの人の結集を呼びかけます。
 また、本裁判の控訴審は来年2~3月中に始まる予定です。

宝島社『大阪ミナミの貧困女子』差別出版裁判

絶版と謝罪を求める